EQ2解約
結局EQ2もだめだった。PT必須じゃないということで多分私の好みに一番近いMMORPGだったと思うのだが、やっぱり後半になると「PT組んでダンジョン攻略」というプレイスタイルが中心とならざるを得ず、どっちも苦手な私にとって楽しめるものではなくなっていたのだった。
いや、正確に言うとPTもダンジョンもそれ自体が嫌いなのではない。私がMMORPGを楽しめなかった原因の半分以上は、MMORPGにおけるそれの性質が、私の求めるものと根本的に異なっているということなのである。
よく某ゲームの論評で「最近は拡張パックが発売されて、新ジョブ追加されて低レベル帯も人多いから」とか「既にメインジョブをカンストした人が新ジョブ育ててるから、そういう人と一緒にプレイするから」とか言って「初心者にもやりやすい」とかいうのを見るが、私に言わせれば「だから駄目なんだ」ということなのである。
そうしたプレイスタイルにおいては、初心者にとって「未知の世界に一歩一歩踏み出していくワクワク感」とか「いつ死ぬか分からないスリル」とかはまず全くと言っていいほど無い。やることといえばただ周りの(実プレイ時間が長い)プレーヤーたちの「ここ稼げるよねー」とか「あ、ここでこのnamed狩りましょう」などといった会話を傍目で見ながら、あたかも添乗員について行く観光客のようにただ口を半開きにしながらfollowすることしかないのである。
それを「わーこんなに先輩がいっぱいいてスムーズにレベリングできて楽しー」と感じるか、「なにこれこんなの全然ワクワクしないじゃんつまんね」と感じるかは、結局のところMMORPGに何を求めるのか、ということに帰着するのだと思う。前者の人は周りの人にいろいろ聞きながら進んでいくことが楽しいと思えるのだろうし、MMORPGにそれ以前のRPGにあったような「ファンタジー小説のページを1ページずつめくっていくような」ワクワク感を求める人には、弊害以外の何物でもないということになってしまうのである。
そして残念ながら私は後者に属しているのである。大体スムーズにレベリングできて何が楽しいのだ。初期の頃の「一歩一歩育っていき、知らないことが一つずつ減っていく過程」こそがRPGの醍醐味だと思っているのに。今までにRPGでで一番おもしろかったのは「ドラクエ3のロマリアに着くまで」だと思っている私にとっては、スムーズにレベリング云々の話は「このドラクエ3はサービスでロマリアの城からスタートできますよ」と言われているようなものである。本末転倒ってもんだ。
本当に初めて行く人だけのPTならワクワク感の塊であろうダンジョンでの戦闘も、先達と一緒では単なる「作業」である。本当にただそれだけ。まるで犯人の分かってる推理小説を延々と読まされているかのような。それ以上の何物でもない。
まぁそれでも友達とかがいればまだ楽しめるのだろうが(っていうかMMORPGにコミュニケーションツールとしての役割を主に求めてる人たちにはそれでいいのだろうが)、ネットにおける仮想現実を「現実世界において否が応でも巻き込まれざるを得ないしがらみや馴れ合いから逃れるための場」としかとらえていない私のような人間には、もはやMMORPGにおいて居場所は無いのである。
といったわけで、なんか禁煙みたいに前にも同じ事何度か言ってるような気がするが、これ以上無駄金遣わないためにも改めてここで言い切っておこう。
今後一切MMORPGには手を出しません。
さぁ、手元に残ったこの高性能PCをどうしようか…
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